成瀬すみれ 料理研究家、日本料理教室「集翠庵」主宰
京都の美術商で食道楽だった祖父の影響で料理やおいしいものに興味をもち、この道へ。辻留その他の料理教室で学び、料理研究家鈴木登紀子さんの助手を10年以上務めた後、独立。自宅で料理教室と華道教室(桑原専慶流)「集翠庵」を主宰するほか、講習会講師、雑誌や書籍、メニュー開発などにも携わる。四季折々の食材を用いる日本料理や郷土料理のよさを家庭料理にも気軽に活かせるよう、基礎からわかりやすく教えている。
伝統的な日本料理や郷土料理の基礎、行事食の文化や料理に使う器の魅力を、ぜひ次世代にも伝えていきたいと思っている。その思いで、数年前から料理教室に若い人向けのクラスを増設。“一汁一菜一飯”を基本に、料理の基礎から器の扱い方、あと片づけまでを細かく指導している。ほかにも「よろず寺子屋」講師。著書に「常備菜」(婦人之友社)、「すし うちで作ろう うちで食べよう おうちSUSHI」(成美堂出版)がある。